芸術の秋 三人展 《切り絵・日本画・和布飾り》
「 山帰来 さんきらい」
これは「切り絵」です。
私がとっても親しくしていた切り絵の先生からいただいた作品です。
いよいよ9月になりました。
芸術の秋ですから、今日は趣味の話をします。
切り絵は私も少しかじっていました。
伊勢型紙は有名ですね。
茶色の渋紙に図が印刷されていて、ただひたすら切るだけです。
先生のは自分でスケッチされた絵をもとに原稿をおこされるのですが、全体が繋がるようにしなければなりません。
それが難しいところです。
切り絵の作り方ですが、黒い紙に原稿を置いて切り、切って穴が空いたところに裏側から色の和紙をあてるという手法です。
生徒はその原稿をもらって制作します。
原稿はひとつですが切り方の技量とか、和紙の色の違いで多種多様の作品が出来上がります。
やはり先生のは葉脈も細くて、一気にカットされているので線が綺麗です。さすが❗️
私は切り絵から一歩出て立体的なシャドウボックスというジャンルに進みました。
同じ絵を5枚ほど重ねて貼って立体感を出していく手法です。
これがシャドウボックスの作品
また切り絵の先生の奥様はパッチワークをやられ、大きなタペストリーを何枚も作られました。
最近は着物の布で人形や小物を作ることにはまっておられます。
切り絵と日本画、和布飾りの3ジャンルでよく展示をしました。
幸い近くに洒落たギャラリーがあって、毎年発表をしては楽しんでいました。
ひとつ終わるとまた次に向けて制作開始です。
お互い評論家になって、「ここはおかしいだの、こうした方がいい」とか賑やかな会話が弾んでいました。
近隣市町村のギャラリーでも展示して、飾り付け、搬出と結構忙しかったですよ。
先生は運転免許がなかったから私が運び屋。
でもとても充実した毎日でした。
しかし、その先生も3年前に他界されてしまいました。
市の健康診断で肺癌がみつかり、抗がん剤を1年程打って、医者にもう打つ手はないと言われ自宅介護で半年。
その間も切り絵の制作はされていました。
「こんなのを作ってみたけど、どうかな」と言って見せてくださいました。
まだまだ創作の夢はあっただろうに。
残念❗️
肺癌が見つかった時も自覚症状は全然なく、「ラプト理論のガンはない」というのは真実で、今思えば、抗がん剤に殺されたような気がします。
以来、奥さまも何もやる気がわかなくて、「あの時は楽しかったね」という話しかでません。
三人展がどれだけ私達の生き甲斐になっていたことか❗️
コロナになってから、自粛、自粛で人の動きも止まりなんと味気ないことでしょう。
コロナは嘘で、茶番だということが早く皆に浸透して、不安のない毎日がおくれますようにお祈りしています。